今回、スロッター加工は当社の複合旋盤を用いて行いました。まず、スロッター加工を行うために、ワークに対して主軸を固定した上でスロッター専用工具を取り付け、直線運動を行うように制御しました。 その他の興味深い詳細旋盤加工は、当社のウェブサイト上で見つけることができます。このようにスロッター加工を行うと、ワークも主軸も固定したまま加工されるので、位置決め精度を高めることができる上、別工程になった場合の治具作成の手間や工程などが増えることを回避することができ、コストダウンと高精度加工を両立することが可能となります。なお、実は今回スロッター専門会社に依頼しようとしていたのですが、位置決めができないという回答だったので、旋盤加工機内でスロッター加工を行うことで位置決め精度が向上することもお分かり頂けると思います。なお、NC旋盤加工機内でスロッター加工を行うことは、市販品の旋盤用スロッター専用工具が流通していることからもお分かりのように、一般のメーカーでも「ある程度」対応することができます。しかし実際のところは、旋盤用スロッター専用工具はあまり販売されておらずラインナップが限られており、対応が限定的になってしまいます。旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、工具研削盤を保有して、必要に応じて専用工具を自作できるので、お客様のワークに応じて柔軟に対応することが可能です。当社では旋盤加工に関する技術開発に日々取り組むことで、高精度加工・複雑加工はもちろんのこと、工程集約によるコストダウンにも積極的に取り組んでおりますので、旋盤加工でお困りの際はぜひお気軽にお問い合わせください。
また、旋盤加工は様々な材質のワークを切削加工することが可能です。
旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、ピストンやスリーブ・スプールなど、様々な形状の旋盤加工を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。おおよそ、どのような形状のものが旋盤によって加工可能なのか、お分かり頂けると思います。なお、丸棒のバー材から丸物ではなく「角物」を削り出すことも可能です。これは複合旋盤加工機と呼ばれる旋盤加工機とマシニングセンタを組み合わせたものを使用して行われることが多いのですが、この複合旋盤加工を用いて角物ワークを切削加工することの利点は、ケースによっては連続自動運転が可能になる、ということです。ただし、すべての工程を複合旋盤加工で行う(工程集約)ことになるので機械を占有してしまうことに繋がりますので、生産性を考慮して機械を選択することが必要となります。また、旋盤加工は様々な材質のワークを切削加工することが可能です。代表的な材質はアルミやステンレスになりますが、このほか真鍮、鉄、樹脂なども旋盤によって加工を行うことができます。
大日金属工業のM85という機械でございます。中型サイズのNC旋盤で、加工ができるサイズとしてはΦ490×5000となっております。こちらは、旋盤加工機の中でも汎用旋盤に当たります。滝沢鉄工所のTAL560という機械でございます。加工ができるサイズとしてはΦ300×2000となっております。単品に向いておりますが、量産対応も可能です。また、治具の使用によって高い加工精度も実現することができます。大型旋盤加工機および旋盤加工機の他にも、BTAマシン、ガンドリルマシン、フライス盤、マシニングセンタ、放電加工機等様々な加工機を保有しております。当社の保有設備に関しては下記からご覧ください。次に当社で製作した旋盤加工の製品事例についてご紹介いたします。こちらは、工作機械の業界向けに製作した減速機部品でございます。材料としてはS45Cを使用しており、サイズΦ236×196で製作しております。旋盤加工によって製作致しました。
旋盤加工と似た加工方法に、フライス加工があります。二つの違いは「材料と刃物のどちらを回転させるか」という点にあります。旋盤加工は、加工する材料を回転させる「旋削加工」です。フライス加工は、刃物を回転させる「転削加工」にあたります。以下の場合は刃物を回転させて加工するのが難しいため、フライス加工よりも旋盤加工のほうが適しています。旋盤加工には、旋盤加工機を使用します。旋盤加工機は、以下の部品で構成されています。主軸台…加工する材料に回転を伝える部品。旋盤加工機によって最大回転数は異なる。刃物台…切削工具(バイト)を取り付ける部位。チャック…加工する材料を取り付けて固定する装置。スクロールチャック、これっとチャックなど、旋盤の種類によってチャックの種類も異なる。