正面旋盤も立旋盤と同様で大きな工作物を加工する場合に使用されます。汎用旋盤の場合は、チャックに工作物を取り付けますが、正面旋盤はチャックよりも大きな面盤に取り付けます。また切り子が下に落ち、巻き込む心配がないため工作物に傷が付かず、作業効率も良いという特徴があります。NC旋盤は、数値制御装置(NC装置)を組み込んだ旋盤加工機です。NC旋盤は加工プログラムを作る必要があり、それによって機械に指示を出します。自動的に加工を行うことができ、さらに均一な加工精度を実現することができるため、大量生産する際に使用されます。複合加工機は、工具の自動交換機能を備えているため様々な加工を一台で行うことができる機械です。当社が保有している複合加工機では、旋盤加工に加えてフライス加工を行うことができます。
旋盤加工 基礎知識
Mitsuriでは、多様な旋盤加工機を保有しているメーカーをご紹介できます。幅広いニーズにお応えできますので、ぜひご相談ください。続いて、旋盤加工で用いられる図面記号について説明します。まず、図面では、面(曲面を含む)について上図の3種類の記号があります。中央の図は加工する必要があることを示しますが、左の記号は加工してもしなくてもよく、右の記号は加工してはならないことを示します。左と右の記号は、素材の面をそのまま残す場合などに用いられる記号です。加工を要する記号の場合、加工方法や加工による筋目の方向、加工面の粗さなどを以下のように記述します。加工方法には、外丸削りや面削りなどの加工方法の名称をそのまま記述するか、もしくは以下の記号を記述します。工作機械の種類の種類も示したいときは、加工方法の記号の後にハイフンを用いて以下の工作機械の種類を表す記号を続けます。
旋盤加工 薄物
旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、様々な機能を持った旋盤加工機およびマシニングセンタをフル活用して、金属切削加工におけるお客様のニーズに最大限貢献できるよう、日々技術開発の取り組みを行っております。そうした取り組みのテーマのひとつとして、「いかに工程集約を行い生産性を向上させるか?」という事があります。代表的な例としては、旋盤加工とマシニング加工の2工程を複合旋盤加工によって1工程で切削加工を終わらせる、というものがありますが、旋盤加工品の形状や要求によって、どうしても工程集約できないもの、あるいは工程を分けた方が総合的にコストも下がり品質も向上する、といったものがあります。今回は、切削加工を行う通常のメーカーであれば、別工程にして加工コストが上がってしまうところを、技術開発によって工程集約を行い、その結果コストダウンに繋がった事例をご紹介したいと思います。
ちなみにフライス盤はアメリカで発明され、さらに旋盤のCNC制御装置をフライス盤に乗せて出来たのがマシニングセンタの始まりと言われています。そういった意味で旋盤の発明というものは世の中を大きく変えたと言っても過言ではありません。他の切削加工と比較した場合の、旋盤加工の特徴は下記になります。③精度の高い加工が可能である。④単純な丸物に加え、複雑形状も加工が可能である。旋盤加工機には単純に回転させた素材に対して刃物を当てる旋盤加工に加えて、「ミーリング機能」といって、工具が回転することで切削加工を行う機能を備えたNC旋盤加工や複合旋盤加工などがあります。こうした機能を備えた加工機を用いれば、複雑形状でも加工を行うことが可能です。旋盤加工によって製作される製品には様々なものがありますが、基本的にバー材と呼ばれる丸い棒から削り出すので、俗にいう「丸物」が殆どです。
代表的な材質はアルミやステンレスになりますが、このほか真鍮、鉄、樹脂なども旋盤によって加工を行うことができます。一口に、回転している材料に対して刃物を当て切削を行う、と説明しましたが、その加工方法は実は分類すると様々なものが存在します。上記は旋盤加工で出来る加工方法の一部ですが、こうした加工方法を組み合わせて製品が削り出されます。また、旋盤加工機も汎用旋盤から複合旋盤まで様々なものが存在し、その特徴も様々です。金属を削るという観点で言うと、一般的にはドリルが想像しやすいですが、旋盤加工で使用する工具といえばバイトです。この他、様々な工具が使用されますが、分類すると、下記のとおりです。汎用旋盤であれば①に分類される工具を使用しますが、昨今のNC旋盤・